緑内障手術

緑内障レーザー治療

SLT(選択的レーザー線維柱帯形成術)について

緑内障の方で、点眼治療でも視野障害の進行が止められない、眼圧が十分下げられない場合にレーザーをあてて房水の排出を促進させ眼圧を下げます。
SLTとは、Selective‐Laser‐Trabeculoplastyの略で、「選択的レーザー線維柱帯形成術」といいます。
SLTは日帰りで行うレーザー治療(手術)に属します。
健康保険の適応で3割負担の方はおよそ30000円の負担となります。

 

これまでのレーザーはレーザー光線を当てたい部分以外にも当たってしまうため、他の組織を破壊してしまうという欠点がありました。
SLTは問題となっている線維柱帯の色素細胞のみを選択的に吸収される波長のレーザーを照射します。
1発あたり「1億分の3秒の短時間照射」なので、痛みや副作用が劇的に軽減されているのが特徴です。
色素細胞がレーザーにより破壊されると、免疫反応が刺激され線維柱帯で房水の流出の抵抗となっている沈着物質を取り込んで分解します。
隙間が広くなった線維柱帯は房水の流れが良くなり、眼圧が下降します。

今回導入した、SLTレーザーでは、線維柱帯につまった細胞のゴミだけを蒸発させるので、線維柱帯自身には傷害を与えず、再び眼圧が上がってきたら、再照射することができます。
 

その他緑内障のことは、目の疾患「緑内障ページ」をご覧ください